りずみんの健康管理コラム

RIZUMIN’S COLUMN
りずみんの健康管理コラム りずみんの健康管理コラム
2018.10.16
ライフスタイル
睡眠・休養
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睡眠不足とブルーライト

10月も半ばになり、過ごしやすい季節になりました。スポーツの秋、食欲の秋、読書の秋、皆さんはどんな秋をお過ごしですか?

過ごしやすい季節なのに、朝起きてからだるさを感じることはありませんか?もしかすると、よく眠れていないのかもしれません。
現代人の睡眠の質に大きく関わってくるのが、スマートフォンなどの画面から発せられる「ブルーライト」です。目に良くないというイメージを持っている方は多いと思いますが、今回はブルーライトが睡眠に与える影響をご紹介します。

ブルーライトとは?

ブルーライトとは、スマートフォンをはじめ、パソコンやテレビ、ゲーム機器などのデジタル機器の画面から発せられる青色光です。人間の目で見える光を可視光線と呼び、その波長はおよそ380~780nmです。可視光線より波長が短くなると紫外線、可視光線より波長が長くなると赤外線と呼ばれ、それぞれ人間の目には見えない光です。
ブルーライトは紫外線に近く、およそ380~495nmの波長のため、人間の目で見える光の中では最も波長が短く強いエネルギーを発します。

近年、LEDが普及したことにより、様々なデジタル機器が照明などからブルーライトを浴びる時間が長くなっています。LEDといえば白色の光に見えますが、青色と黄色をかけあわせて白く見えているのです。液晶画面にはLEDが欠かせませんから、スマートフォンやテレビの画面を見ることの多い生活では、ブルーライトを日常的に浴びている生活になります。

特に、強い光を発していて、寝る直前まで使用しがちなスマートフォンは、ブルーライトの影響を受けやすいといえるでしょう。

ブルーライトが睡眠に与える影響とは?!

ブルーライトは、太陽の光にも含まれています。昼間に太陽の光を浴びたり、スマートフォンを少し使用した程度では、特に問題ありません。しかし、長時間にわたり画面を見ていると必要以上にブルーライトを浴びてしまいます。

特に、睡眠の質を低下させているのが夜のブルーライトです。

寝る前や夜間にブルーライトを浴びると、睡眠ホルモンといわれているメラトニンの分泌が抑制されます。メラトニンが抑制されると、脳が昼間だと勘違いしてしまい、体内時計が後ろにずれてなかなか眠れず、朝起きるのがつらいといった状態を引き起こします。メラトニンは、体温を下げて眠りへ導いてくれる他、睡眠中の成長ホルモンの分泌も促してくれます。
ですから、スマートフォンによる睡眠の質の低下は、疲労回復や肌の再生などに影響を与える原因にもなるのです。

夜のブルーライトとの付き合い方


  • 寝る1時間前からは、スマートフォンの使用をやめる

  • 夜間はテレビやPCなどのデジタル機器の画面を見すぎないようにする

  • ブルーライトカットのスマホ用画面シールや眼鏡なども市販されているので、活用してみる

  • 新型スマートフォンではブルーライトを調整する機能がついているものもあるので、活用する

  • 寝る1時間くらい前から部屋のLED照明をやや暗くしておく

  • 夜間にコンビニなどの強い照明の場所へ行くのは避ける


寝ながらスマホで片目が見えなくなる!?

就寝前に寝具の上で寝転がりながらスマホを使用している人も多いですが、寝ながらスマホは、体内時計を狂わせるだけでなく、一時的に見えないという状況を引き起こす原因になります。

電気を消して、横に寝転がりながら画面を見ると、片目は枕に埋もれ、もう片方の片目でのみ画面を見ていることになります。そうすると、スマートフォンを見ていた目は光に慣れている、枕で隠れていた目は暗闇に慣れているという状況になり、画面から目を離すと、スマートフォンを見ていたほうの目が暗闇に慣れていなく、暗闇に慣れるまで数分時間がかかり、一時的に見えないという状況になります。

電気をつけた状況で寝ながらスマートフォン使用して、電気を消した時にも同様な状況が起こります。片目に負担がかかり、左右の視力差が生じる原因にもなりますので注意しましょう。

いかがでしたか? 今日からすぐに取り組めることなので、ぜひお試しください。

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2018.10.16

著者: 健康管理能力検定 監修: 日本成人病予防協会