りずみんの健康管理コラム

RIZUMIN’S COLUMN
りずみんの健康管理コラム りずみんの健康管理コラム
2026.05.16
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  • #季節の変わり目
  • #春の健康管理

梅雨前の食中毒にご注意を

春から夏へと移り変わるこの時期、日中に気温がぐんと上がる日も増えてきました。「まだ真夏ではないから大丈夫」と、お弁当やおかずの残り物を常温のまま置きっぱなしにしていませんか?実は、気温や湿度が高くなり始めるこれからの季節は、食中毒の原因となる細菌が繁殖しやすくなります。

今回は、食中毒が起こる主な原因や注意したい食品、毎日の生活で実践できる予防法についてお伝えいたします。

いま気をつけたい食中毒

食中毒は、細菌性、ウイルス性、化学性、自然毒、寄生虫といった原因物質によって大きく5つに分類されます。今回はこれからの季節に注意が必要な「細菌性食中毒」についてみていきましょう。

細菌性食中毒

細菌は「栄養」「水分」「温度」の条件が揃うと食品の中で増殖し、その食品を食べることで食中毒を引き起こします。特に、多くの細菌は20~40℃程度で増殖しやすく、人肌に近い35℃前後で活発になるといわれています。さらに、梅雨前後は気温だけでなく湿度も高くなり、細菌にとって繁殖しやすい環境が整いやすくなるため注意が必要です。

食中毒を引き起こす主な細菌

黄色ブドウ球菌

人の皮膚や傷口などに存在し、おにぎりやお弁当、肉・卵・乳などの調理加工品など手で触れる食品で増えやすくなります。熱や乾燥に強く、加熱後でも食中毒を引き起こす可能性があります。

サルモネラ菌

主に卵や肉に存在し、十分に加熱されていない食品から感染することがあります。特に、生卵や加熱不足の鶏肉には注意が必要です。

腸炎ビブリオ

魚介類に多く存在し、特に気温が高くなる時期に増えやすくなります。魚介類の生食には注意が必要です。

カンピロバクター

鶏肉に多く存在し、少量でも食中毒を引き起こす可能性があります。加熱不足の鶏肉や調理器具からの二次汚染に注意が必要です。

今日からできる3つの予防習慣

食中毒を予防するためには、細菌を食べ物に「つけない」、食べ物に付着した細菌を「増やさない」、食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」という三原則が大切です。

つけない

原因となる細菌を食べ物に付着させないことが大切です。調理前や食事前、トイレの後には、石けんを使ってしっかり手を洗いましょう。また、生肉や魚を扱った包丁・まな板をそのまま野菜や果物に使うと、菌が移る原因になります。食材ごとに調理器具を使い分けたり、使った後はその都度洗浄したりすることを心がけましょう。

増やさない

細菌の多くは高温多湿な環境で活発に増殖します。一方で、10℃以下では増殖がゆるやかになり、マイナス15℃以下ではほとんど増殖できなくなるといわれています。そのため、肉や魚などの生鮮食品やお総菜などは、購入後できるだけ早く冷蔵庫に入れましょう。ただし、冷蔵庫に入れていても細菌の増殖を完全に防げるわけではありません。食品は長期保存せず、できるだけ早めに食べ切るよう心がけましょう。

やっつける

ほとんどの細菌は、十分に加熱することで死滅します。肉や魚、卵料理などは中心部までしっかり火を通して食べることが大切です。特に肉料理は、中心部を75℃で1分以上加熱することが目安とされています。
また、ふきんやまな板、包丁などの調理器具にも細菌が付着します。使用した後は、洗剤でよく洗い、熱湯や台所用殺菌剤を活用して清潔を保ちましょう。

体調管理も食中毒予防の一つ

私たちの体には、細菌やウイルスなどの異物から守る「免疫機能」が備わっています。しかし、睡眠不足や疲労、ストレス、栄養バランスの乱れなどが続くと、免疫機能が低下し食中毒を引き起こしやすくなってしまいます。特に、高齢者や子どもは免疫機能が十分ではないため、食中毒が重病化しやすく注意が必要です。食中毒を予防するためには、食品の衛生管理だけでなく、日頃から十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動を意識し、免疫機能を維持することも心がけましょう。

いかがでしたか。
食中毒は身近な場所でも起こる可能性があるため、日頃の小さな心がけが予防につながります。気温や湿度が高くなるこれからの季節は、食品管理と体調管理の両方を意識しながら、毎日の食事を安全に楽しみましょう。

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著者: 健康管理能力検定 監修: 日本成人病予防協会