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2024.08.16
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猛暑がフレイルのリスクを高める!?~夏こそ気をつけたいフレイル~

8月といえば夏本番といった暑さですよね。暑い時期は、ついつい家に引きこもってしまいがちです。そのような状態が続くことで、高齢者だけでなく若い世代でもフレイルになってしまうリスクがあることをご存知ですか?

今回は、夏場に起こりやすいフレイルのリスクや予防法についてご紹介いたします。

そもそもフレイルとは?

フレイルとは、「虚弱」などを意味する「frailty(フレイルティー)」が語源となった言葉です。健康な状態と日常生活でサポートが必要な介護状態の中間のことを指し、身体機能や認知機能が低下した状態をいいます。
フレイルには、筋力低下や低栄養などの身体的フレイル、うつ病や軽度認知障害などの精神・心理的フレイル、閉じこもりや人との交流減少などの社会的フレイルという3つのあらわれ方があります。

夏場に起こりやすいフレイルのリスク

夏の気温や湿度の高さによって体に負担がかかると、活動量や食欲が減り、筋力が低下してしまいます。すると、基礎代謝量が低下し、エネルギー消費量が減ってしまうため、さらに食欲が低下するといった「フレイル・サイクル」と呼ばれる悪循環を引き起こしてしまいます。フレイルは加齢によって起こることが多いですが、若い世代でも暑さによってリスクが高まります。例えば、ペットボトルのふたを開けることが出来なくなってしまった場合は、フレイルの可能性があるため注意が必要です。
フレイルは、早期発見し、対策を行うことで健康な状態に戻るといわれています。フレイルを防ぐために、次のことに気を付けましょう。

夏場のフレイル予防するためには?

食事

暑さで食欲が低下しやすいですが、1日3食規則正しく食事をして、様々な食品を取り入れることが大切です。ご飯やパン、麺などの主食だけで済ませずに、肉類や魚類、卵、大豆製品などを含む主菜、野菜類やきのこ類、海藻類を含む副菜とバランスの良い食事を摂りましょう。
フレイルの人に不足しがちな栄養素として、タンパク質やカルシウムなどが挙げられます。タンパク質は、加齢とともに減少する筋肉の原料となります。そのため、主菜を意識して摂るようにしましょう。また、カルシウム不足は骨粗鬆症の原因となります。骨粗鬆症はフレイルの原因ともなるので、骨の原料となるカルシウムやカルシウムの吸収率を高めるビタミンDなどの摂取も大切です。
食欲が湧かない時は、酸味や辛みでアクセントをつけたり、暑くて調理が億劫になってしまう時は、豆腐やツナ缶、鯖缶などすぐに食べられるものを利用したりすることもおすすめです。

運動

運動量や身体活動量が低下すると、フレイルのリスクが高まります。日頃から無理なくできるウォーキングや筋力トレーニングを取り入れることが大切です。しかし、夏場は暑くて運動をすることが難しいため、日が落ちている早朝や夜の時間帯にウォーキングを行ったり、涼しい環境でできるスクワットや踵上げなどのちょっとした筋力トレーニング、ラジオ体操などを行うことがおすすめです。運動や外出をする際には、水分補給を必ず行いましょう。

いかがでしたか?夏場は、高齢者だけでなく若い世代でもフレイルのリスクがあるということを頭に置いて、過ごしましょう。

3級では夏の暑さを乗り切る暮らし方、健康管理能力検定2級では健康になるための運動方法も学んでいただけます。

著者: 健康管理能力検定 監修: 日本成人病予防協会