りずみんの健康管理コラム

RIZUMIN’S COLUMN
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2016.12.19
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インフルエンザ感染を防ぐための基本的な知識

この時期になると、心配なのがインフルエンザの流行ですね。毎年、インフルエンザは12月から3月にかけて流行していますが、今年は例年と比べて2~3週間も早いペースで流行が始まっています。

今回は、インフルエンザの流行がピークを迎える前に、感染を防ぐための基本的な知識を確認しておきましょう。

インフルエンザはどうやって感染するの?

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる感染症です。主に、感染者の咳やくしゃみで飛び散ったインフルエンザウイルスを、別の人が口や鼻から吸い込んで体内に入り込む飛沫感染、インフルエンザウイルスが付着した手で触ったドアノブ、スイッチ、手すりなどを介して、別の人の体内に入り込む接触感染があります。
人が多く集まる場所、多くの人が乗り込むバスや電車、教室や職場など閉めきった閉鎖的な空間などは、特に感染への注意が必要です。

インフルエンザと風邪の症状はどう違う?

風邪は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、せき、たん、のどの痛みなどの症状が起こり、高熱が出ることはあまりありません。
インフルエンザは、38℃以上の高熱とともに、頭痛や関節痛、筋肉痛、全身倦怠感、悪寒などの全身症状が急激に現れるのが特徴です。鼻水やのどの痛み、咳などの症状や、吐き気、嘔吐、下痢などの消化器症状を伴うこともあります。肺炎や中耳炎、急性脳炎などの合併症が起こりやすく、高齢者や乳幼児、免疫力の低下している方は重症化することもあります。

インフルエンザを予防するには?

手洗い・うがいが基本

外出したら手洗い、うがいをして、付着したウイルスを洗い流すのが予防の基本です。せっけんと流水で手をよく洗い、アルコールで手指を消毒します。
インフルエンザが流行している時期は、至るところにインフルエンザウイルスが付着していると思いましょう。特に、人が多く集まる場所に行った後や、多くの人の手が触れるドアノブや電車のつり革、手すりなどに触れた時は、念入りに手洗い、うがいをすることが大切です。

人混みや繁華街の外出は控えましょう

乳幼児や高齢者、免疫力の低下している人、睡眠不足や疲労気味の人は、なるべく人混みや繁華街への外出するのは控えましょう。通勤通学時など、人混みに出掛ける際には、不織布のマスクを着用して、飛沫感染を極力防ぐようにしましょう。

温度と湿度を適度に保ちましょう

インフルエンザウイルスは、高温多湿に弱く、乾燥や寒さに強いのが特徴です。空気が乾燥すると、鼻やのどの粘膜も乾燥して防御機能が低下してしまうため、ウイルスが体内に侵入しやすくなってしまいます。加湿器を使用したり、洗濯物を室内干しにしたりして、50~60%の湿度を保つようにしましょう。
また、1時間に1回程度は換気をして、部屋の空気を入れ替えることも大切です。

食事で体の抵抗力を高めましょう

体の抵抗力を高めるには、バランスの良い食事が大切です。
たんぱく質が不足すると、免疫細胞が減少したり、粘膜の防御機能が低下したりして、ウイルスが侵入しやすくなります。毎食、片手の平に乗るくらいを目安に、肉や魚、卵、大豆製品、乳製品などからタンパク質をとりましょう。
また、粘膜を強化するビタミンA・B2・B6と、ウイルスに対する抵抗力を高めるビタミンCを意識してとりましょう。ビタミンAはレバー、鰻、人参、かぼちゃ、ビタミンB2はレバー、鰻、さんま、納豆、アーモンド、卵、ビタミンB6は鶏ささみ、カツオ、さつまいも、バナナ、カリフラワー、ビタミンCはいちご、キウイフルーツ、じゃがいも、さつまいもなどに含まれています。
他にも、腸には免疫機能の60~70%が集中しているため、ヨーグルトや食物繊維をとって腸内環境を整えるのも予防に役立ちます。

生活リズムを整えましょう

毎日の生活リズムを整えると、自律神経の働きやホルモンの分泌が安定して、免疫力もUPします。また、睡眠時間をしっかり取ることも大切です。睡眠には免疫力を高める役割もあり、十分な睡眠は副交感神経を優位にし、白血球の一種のリンパ球を増やすため、病気にかかりにくくなります。

忘年会にクリスマス、お正月とイベントもたくさんで、何かと気ぜわしい時期ですが、体調を整えて元気に新年を迎えましょう!

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インフルエンザの知識を身に付けて、健康管理で心身ともに健やかな冬をスタートさせませんか?

著者: 健康管理能力検定 監修: 日本成人病予防協会