りずみんの健康管理コラム

RIZUMIN’S COLUMN
りずみんの健康管理コラム りずみんの健康管理コラム
2019.06.14
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夏の健康管理
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熱中症の症状と対策は!?クーラー病にも要注意!

今年も、暑くて厳しい夏が来ました。近年、地球温暖化により気温が上昇し、熱中症を発症する人が非常に増えています。

熱中症は、いつでも、どこでも、だれでも発症する可能性があります。特に、子供や高齢者は重症化しやすく、命にかかわることもあります。自分は大丈夫と過信せず、熱中症対策を怠らないようにしましょう。

さらに、暑い屋外とクーラーが効きすぎた屋内との寒暖差に体調不良を訴える「クーラー病」になってしまう人もいます。今回は、熱中症とクーラー病の予防をご紹介いたします。

熱中症になりやすい要因


  • 1環境要因(気温が高い、湿度が高い、日差しが強い、風通しが悪いなど)

  • 2体の要因(高齢者、子供、風邪や病気などで体温調節機能が低下している人、肥満の人、疲労、睡眠不足、朝食の欠食、二日酔いや下痢などで脱水症状があるなど)

  • 3行動要因(激しい運動、長時間の屋外作業、水分補給ができない状態など)

さに慣れていない初夏は、うまく汗をかいて体温調節することができずに熱中症を発症することもあります。梅雨の途中で突然気温が上がる日や、梅雨明け後の蒸し暑い日には注意が必要です。

熱中症の症状と対策


  • 1軽度・・・めまい、立ち眩み、筋肉痛、異常な発汗など
    涼しいところへ避難し、服をゆるめて体を冷やし、水分と塩分を補給しましょう。

  • 2中等度・・・頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感など
    涼しいところへ避難し、服をゆるめて体を冷やし、水分と塩分を補給しましょう。その際、足を高くして寝かせます。症状が良くならない場合や、自分で水分が補給できない場合は医療機関を受診しましょう。

  • 3重度・・・けいれん、意識がない、まっすぐ歩けない、体温が高いなど
    涼しいところへ避難し、服をゆるめて、首や脇の下、足の付け根などを氷や水で冷やし、すぐに救急車を要請しましょう。意識がない状態で無理やり水分を飲ませるのは大変危険です。周りの人が体調の変化を見逃さず、迅速に対応することが重要です。


熱中症の予防

水分・塩分の補給しよう!

汗をかいたときの水分補給は多ければいいわけではありません。汗には水分の他にミネラルも含まれるため、一度にたくさん水分だけを摂取すると電解質のバランスを崩してしまいます。また、大量の水分によって体内の体液濃度が下がると、濃度を調節するために尿量を増やして水分を放出するため、かえって体の水分が減少してしまいます。こまめに水分と塩分の補給をするようにしましょう。水分補給には、ナトリウム(食塩)を100mlあたり40~80mg含んでいる飲料が最適です。コーヒーやアルコール、お茶などは、利尿作用があるため水分補給には適しません。

温度と湿度を意識しよう!

自分がいる環境を意識して、気温や湿度が高くなるのを防ぎましょう。特に、高齢者は暑さを感じにくく、室温が上昇していてもクーラーを付けずに室内で熱中症を発症するケースも多くみられます。室内ではクーラーを上手に活用することが大切です。

直射日光を避けよう!

帽子や日傘、日陰などを活用し、直射日光を浴びないようにしましょう。気温が高くなる日中の外出を避けるのもいいでしょう。

クーラー病

夏場にオフィスや飲食店などではクーラーが効きすぎていると感じる場合があります。男性に比べ女性は、筋肉量は少なく脂肪が多いため、夏場でも冷えを感じやすく、一度冷えると温まりにくい特徴があります。1日中冷房によって体が冷やされることで、頭痛や肩こり、腰痛、吐き気、むくみ、不眠、食欲不振など様々な症状が現れます。

原因は、急激な温度変化を繰り返すことで、自律神経が乱れて体がついていけなくなるからです。

適度な涼しさを感じられる温度は、外気温と5℃程度の差といわれています。クーラーの温度を調節できる場合には温度を下げ過ぎないようにしましょう。

なお、近年、外気温が35度以上になる日もあります。室内の気温が28℃以上になると熱中症の危険があるため、その場合は外気温に関わらず必要に応じて温度調節をしましょう。

クーラー病の予防


  • エアコンの風邪が直接当たらないようにする

  • 羽織るものを持ち歩き温度調節ができるようにする

  • 冷たい飲み物や食べ物は避ける

  • 時々ストレッチをして血の巡りを良くする

  • 筋肉をつけて体の産熱機能を高める


いかがでしたか?熱中症やクーラー病で体調を崩さないように対策をして、健やかに夏を過ごしましょう!!

夏の体内リズムや暑さを乗り切る生活については健康管理能力検定3級テキストで学べます!

著者: 健康管理能力検定 監修: 日本成人病予防協会