りずみんの健康管理コラム
RIZUMIN’S COLUMN- #冬の健康管理
- #秋の健康管理
咳エチケットでインフルエンザ予防と拡大防止
インフルエンザが流行する季節になりました。今年は例年より早く、10月ころから流行っています。
しかし、早く流行が始まったからと言って、早く終息するわけではありません。また、咳エチケットができないために、感染が広まってしまうことがあります。今回はインフルエンザの予防と拡大防止についてご紹介します。
インフルエンザの感染経路
インフルエンザが人から人へうつるには主に2つの経路があります。
- 1飛沫感染:感染している人のくしゃみや咳などを吸い込むことで感染します。患者の2メートル圏内にいる人は感染の危険性があります。
- 2接触感染:感染している人の鼻水、ツバなどがドアノブなどを介して他人の手に付着することで感染します。
上記2つの他に空気感染という経路もあります。ウイルスは、基本的に動物の生きた細胞の中で増殖します。しかし、空気が低温で乾燥していると、咳やくしゃみなどで飛んだツバが、長時間空気中に漂いやすくなり、それを吸い込むことで感染してしまう場合があります。
咳エチケット
咳エチケットとは、咳やくしゃみを他人に向けて発さないようにするエチケットのことです。咳やくしゃみが出ているときはマスクをして、他の人から顔をそらせるようにしてください。急に出てしまい、手のひらで受けてしまうと、その手から他の人に移る可能性があります。なるべく、ティッシュで覆うようにし、使用したものはすぐに捨てましょう。もし、手で受けてしまった場合は、すぐに手を洗いましょう。人に広めないように心掛けることが大切です。
マスクの着用
一般的なマスクは、せきやくしゃみなどの飛沫感染対策になります。また、マスク内は湿度や温度が保たれるため、粘膜の乾燥を防ぎ、感染の予防にもなります。
~プリーツタイプのマスクの着用方法~
- 1マスクの裏表と上下を確かめます
- 2プリーツ(ひだ)を伸ばしてマスクを広げます
- 3顔に当てて、針金部分を鼻にフィットさせ、あごの下まで覆います
- 4隙間がないか確かめながら耳にひもを掛けます
~間違った着用方法として多いもの~
- ●口だけ覆って、鼻を出している
- ●針金部分を鼻の形に合わせおらず、鼻の横に隙間がある
- ●ゴムがゆるく、頬などに隙間がある
- ●着用していたマスクを顎にかけたり、洗っていない手で内側を触たりして、マスクの内側の衛生を保っていない
※空気中のインフルエンザウイルスは非常に小さく、一般的なマスクを通り抜けることができるため空気感染の完全予防にはならないといわれています。
手洗いうがい
インフルエンザの接触感染を予防するには、手洗いが大切です。ドアノブや電車のつり革、エレベーターのボタンなど様々なものに触れることにより、インフルエンザウイルスが付着します。外出先から帰宅したときや調理前後、食事前、トイレ後などこまめに手を洗いましょう。
~手洗い~
- 1流水で手を良く濡らします
- 2石鹸を泡立て、手の平を良くこすり合わせ洗います
- 3手の平と手の甲とを重ね合わせ、手の甲と指の隙間をよく洗います
- 4手の先やつめの間を良くこすります。爪先を手のしわに沿ってこすると良いでしょう
- 5親指をもう片方の手の平で包み、ねじり洗いをします
- 6手首も忘れずによく洗います
- 7よく洗い流し、清潔なタオルやペーパータオルなどでよく拭き取りましょう
その他予防方法
- ●適切な温度、湿度管理と空気の入れ替えで空気感染を防ぐ
- ●人込みや繁華街への外出を避ける。やむをえず外出するときはマスクをし、手洗いをこまめに行いましょう
- ●インフルエンザ予防接種を活用する。特に、重症化しやすい子供や高齢者は予防接種を受けましょう
- ●バランスの取れた食事と十分な休養をとる
- ●冷えを予防して、免疫力を高める など
家族がインフルエンザになった時の予防方法
家族が次から次へと感染してしまうこともあります。感染者を増やさないようにするためにも工夫が必要です。
- ●なるべく家族と離れた部屋で療養しましょう
- ●室温20~25℃、湿度50~70%にして、ときどき空気の入れ替えも行いましょう
- ●看病する人をできる限り絞りましょう
- ●看病するときは使い捨てマスクの着用し、嘔吐物の処理などには使い捨て手袋などを着用しましょう
- ●看病した後のマスクや手袋はすぐに捨てましょう。ゴミ箱などにそのまま入れるとウイルスがそこから蔓延してしまうため、小さな袋などに入れてしっかりと口を締めて捨てましょう
- ●家族がよく触れる、トイレやドアノブなどを清掃しましょう。消毒用エタノールなどを使用すると良いでしょう
いかがでしたか?
健康管理能力検定テキストでは、1日の生活リズムや食事や休養について学べます。
インフルエンザの感染力は強いので、一人一人が予防と拡大防止を心掛けて行動し、インフルエンザの猛威に負けないようにしましょう。
著者: 健康管理能力検定
監修: 日本成人病予防協会