りずみんの健康管理コラム
RIZUMIN’S COLUMN- #夏の健康管理
室内での熱中症対策
毎年夏に気を付けたいのが熱中症ですが、気温が高く日差しの強い屋外にいるときだけでなく、家の中にいても熱中症は起こります。今回は、室内の熱中症対策についてご紹介します。
熱中症とクーラー病についてはこちら
家の中ではどのような注意点があるの!?
外の気温が高く、太陽が一番高くなる13時前後の室内や日差しが強く入ってくる部屋、風通しが悪い部屋などは熱中症になりやすい環境です。お風呂場や洗面所、キッチンなども、熱や湿気がこもりやすく、このような場所で長時間過ごす場合にも注意が必要です。
また、暖かい空気は上の方に溜まるため、家の上層階は暑くなりやすい傾向があります。そのため、戸建ての2階や熱が冷めにくい鉄筋コンクリート造りのマンションなどは注意が必要です。
室内での熱中症の予防方法
熱中症予防で大切なのは室温管理、風通し、水分補給の3つです。
クーラーや扇風機を利用する
室内が28度以上になると熱中症になりやすくなります。我慢せずにクーラーや扇風機をつけることは命を守ることになります。就寝中も暑いようならば、設定温度を26~28度程度の高めに設定して付けっぱなしにしたり、タイマーを利用したりして寝るのもよいでしょう。ただし、設定温度を下げすぎるとクーラー病になることもあるので注意しましょう。
窓から入ってくる日差しを遮る
すだれや植物などを利用して強い日差しを遮るのもよいでしょう。また、太陽の熱を遮る特殊加工された窓ガラスや窓ガラスに貼るシートなども販売されています。
室内の風通しを良くする
窓を開けて風通しを良くしたり、クーラーの送風機能や扇風機などを利用したりして、風通しをよくしましょう。
小
小まめな水分補給
のどが渇いたと感じた時には既に水分が不足している状態のため、のどが渇いてなくても小まめに水分補給を行いましょう。また、高齢者は、のどの渇きを感じにくくなっていたり、トイレの回数を気にして水分補給を控えてしまったりすることがあるため、意識的に水分を摂取するようにしましょう。
入浴前後の水分補給を心がけましょう
入浴をすると大量の汗をかき、水分が失われます。
就寝前の水分補給を心がける
睡眠中も汗をかくため、就寝中で気づかないうちに熱中症になることもあります。就寝前に水分補給をしましょう。
食事
食事をしっかりとる
飲み水だけでなく食事からも水分補給をしているため、 食事をしっかりとることも心がけましょう。
※大量に汗をかいたときの水分補給には、ナトリウム(食塩)を100mlあたり40~80mg含んでいる飲料が最適です。コーヒーやアルコール、お茶などは、利尿作用があるため水分補給には適しません。
日ごろから運動をして汗をかくようにしておく
運動不足により汗をかくことが少ない生活をしていると、急に熱い環境になったときにうまく汗をかけず、体温調節ができなくなってしまいます。毎日30分程度を目安に運動して、汗をかくようにしましょう。真夏になる前から、暑さになれる準備をすることが大切です。
マスクと熱中症について
新しい生活様式ではマスクを着用する人が多く、熱中症のリスクが高まります。熱中症にならないように、次のことに注意しながら新しい生活様式を取り入れていきましょう。
- 屋外で人と少なくとも2m以上が確保できる場合には、マスクをはずすようにしましょう。
- マスク着用時には、強い負荷の作業や運動は避け、のどが渇いていなくても小まめな水分補給を心がけましょう。
- 室内でクーラーを使用していても感染症予防のためには、換気を行うことが必要です。設定温度を調節して、室温を管理しましょう。
いかがでしたか?
日頃から体調の変化に注意することは、感染症だけでなく熱中症の予防にもなります。しっかりと自分の健康を管理していきましょう。
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著者: 健康管理能力検定
監修: 日本成人病予防協会