りずみんの健康管理コラム

RIZUMIN’S COLUMN
りずみんの健康管理コラム りずみんの健康管理コラム
2020.07.16
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痒い!!大人の汗疹(あせも)予防と対策

今年も猛暑の季節がやってきますね。夏になると肌のかゆみやプツプツが気になりませんか?ついつい掻きむしってしまい、辛いことがあります。

その原因は、汗疹かもしれません。汗疹は赤ちゃんや子どもがなるイメージですが、近年は猛暑により汗をかくことが増え、大人にも良く発症しています。
今回は、大人の汗疹予防方法をご紹介いたします。

汗疹ってなに?

人間は体温調節のために汗をかきます。通常、汗腺で分泌された汗は、汗管を通って汗孔から外に出されます。しかし、大量に汗をかいたり、汗をかいたまま放っておいたりすると、汗に含まれる塩分や付着したほこりなどで汗管や汗孔が詰まってしまい、行き場をなくした汗が皮膚の中で溜まり、炎症を起こします。この発疹のことを汗疹と呼びます。季節を問わずできますが、汗を大量にかく夏場に多く見られます。

子どもは、小さな身体に対し、大人とほぼ同じだけの汗腺があるため、体表面積あたりの密度はかなり高く、大人の2~3倍も汗をかきます。そのため、汗疹ができやすいのです。しかし、近年は夏場の気温が高く、汗を大量にかくため、大人も汗疹ができやすくなってきています。

汗疹の種類

汗疹には汗管が詰まる深さによって3種類に分けられています。

水晶様汗疹

皮膚の外側にある角質層で汗管が詰まり、透明な水ぶくれがポツポツと現れます。多くの場合は数日で自然になくなります。

紅色汗疹

表皮の少し深い部分で汗管が詰まり、かゆみのある赤いプツプツができます。一般的な汗疹は紅色汗疹が多いようです。掻きむしってしまうと、細菌感染を引き起こし、重症化することがあるため、病院などで治療してもらうのが良いでしょう。

深在性汗疹

真皮内の汗管が詰まると、白く丘のような発疹ができます。かゆみはなく、紅色汗疹を繰り返すと起こりやすくなり、汗を上手く排出できないために熱中症のリスクが上がります。

汗疹になりやすい場所

首元や胸元

特に、髪の毛の長い人は首元や胸元に汗が溜まりやすくなります。

女性の胸の下

下着が密着し蒸れやすくなります。

背中

リュックサックやショルダーバックの肩掛け部分は蒸れやすくなります。また、寝たきりや座りっぱなしが多い高齢者や疾患がある方は、ベッドや椅子に触れている部分が蒸れやすくなります。

皮膚が重なっているところ

膝の裏や肘などの関節付近や肥満でお腹の皮膚が重なっている場所は汗が溜まりやすくなります。
汗疹

汗疹予防方法

肌を清潔に保つ

汗をかいてそのまま放置しておくことが、汗疹の一番の原因です。肌を清潔に保つためにも、汗はこまめに拭き取るようにしましょう。その際は、乾いたタオルよりも、清潔な濡れタオルで優しく拭き取るようにするのがおすすめです。

可能であれば、大量に汗をかいたときにはシャワーで汗を洗い流すようにしましょう。また、汗をかくことが予想される場合は、通気性や速乾性の良い服を選んだり、着替えを用意したりすることも大切です。他に、髪を結ぶ、素肌につけるアクセサリー類は控えるといったことも予防になります。

肌をゴシゴシ洗わない

汗を流すためにシャワーを使用する際には優しく洗いましょう。
熱いお湯を使用したり、ゴシゴシ洗ったり、洗浄力の強い洗剤で洗ったりすると、皮膚が乾燥してバリア機能を弱め、炎症を引き起こしやすくなります。

室内の温度管理

クーラーなどを活用し、室内の温度管理をして、汗のかきっぱなしにならないようにしましょう。熱中症予防にもなります。

汗疹ができてしまったら


  • 肌を清潔に保つようにしましょう

  • かゆくても掻きむしらないようにしましょう

  • 掻きむしることで皮膚が傷つき、炎症が起こりやすくなります。かゆいときは、冷やすとおさまります。特に、大人は痕が残りやすいため注意が必要です。

  • アルコールや辛い食べ物を控えるようにしましょう
    アルコールや辛い食べ物は体温を上げて、血管を拡張してしまうため、かゆみが増します。

  • 熱い湯船につからないようにしましょう
    体温が上げるため、血管が拡張してしまい、かゆみが増します。ぬるめの浴槽、またはシャワーにし、ゴシゴシ洗わないようにしましょう。

  • 数日で良くならない場合や掻きむしってしまったりするほどかゆみがある場合は、医療機関に受診し、適切な治療をしてもらいましょう。

いかがでしたか?

肌の構造は2級のテキストで学んでいただきます。また、皮膚の再生には睡眠も大切です。睡眠のリズムは2級で、良い睡眠をとるための生活リズムは3級で学んでいただけます。

健やかな肌を目指して、夏を乗り切りましょう!!

著者: 健康管理能力検定
監修: 日本成人病予防協会