りずみんの健康管理コラム

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2023.11.13
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肌荒れと腸内環境の関係は!?改善方法を伝授!

肌荒れと腸内環境の関係は!?改善方法を伝授!

肌荒れをすると、「腸内環境を良くしましょう」と言われますが、腸内環境と肌あれにはどのような関係があるのでしょうか?
今回は、肌荒れと腸内環境の関係と腸内環境改善方法をご紹介いたします。


肌荒れの原因と腸内環境

肌荒れの原因はいくつかあります。

外的要因による肌荒れ
・紫外線
・乾燥
・皮膚の汚れ など

内的要因による肌荒れ
・腸内環境の乱れ
・睡眠不足
・偏った食生活 など

腸内環境の乱れによる肌荒れの原因のひとつに、腸内細菌の悪玉菌により作り出される腐敗産物のフェノール類があります。フェノール類は毒性があり、一部は便や尿とともに排泄されますが、多くは腸管から吸収されて、血液に移行し、皮膚に到達します。そして、肌のターンオーバーを阻害して、表皮の形成過程に悪影響を及ぼします。
腸内環境が改善すると、腐敗産物のフェノール類の産生は減少し、皮膚への移行も抑えられるため、表皮のターンオーバーが正常となり、健やかな肌を保つことができるのです。

肌荒れ改善のための理想の腸内細菌のバランスは!?

腸内細菌の理想のバランスは、善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7です。
理想のバランスを手に入れて、肌荒れを改善していきましょう。

【善玉菌】
腸のぜん動運動を助け消化吸収や便秘を改善し、免疫機能を高めます。
水溶性食物繊維がエサとなります。

【悪玉菌】
肌荒れや便秘、肥満などの不調を引き起こします。
動物性食品や脂肪分がエサになります。
悪玉菌は増えすぎると腸内環境が悪くなりますが、食物繊維の分解やビタミンB群、ビタミンKの合成などの働きがある菌も含まれているため、不要な菌であるわけではありません。菌のバランスが大切なのです。

【日和見菌】
善玉菌、悪玉菌の優勢な方の味方をする厄介な腸内細菌です。善玉菌の味方に付くように心がけることが重要です。

食事で腸内環境を改善するには

腸内環境を良くする食品はプロバイオティクスとプレバイオティクスがあります。腸内環境を良くして肌荒れを改善するために意識的に食事に取り入れましょう。

●プレバイオティクス…生きたまま腸に届き、体に良い働きをする微生物やそれらを含む食品のことです。乳酸菌ビフィズス菌・納豆菌など

●プレバイオティクス…善玉菌のエサとなることで、腸内環境を整える働きをする食品のことです。水溶性食物繊維・オリゴ糖など

生活で腸内環境を改善するには

腸の排便を促す動きを「ぜん動運動」と言います。
生活の中で腸内環境をよくするには、この「ぜん動運動」の働きを良くする行動が重要です。ぜん動運動の働きを良くして、肌荒れの改善を目指しましょう。


●朝食をしっかり食べる
食べ物が胃に入ることで胃が刺激され、大腸が反射的に動き出すことを「胃・大腸反射」と言います。
起床時や空腹時間が長く続いた後にとる食事(朝)は、胃・大腸反射が最も起こりやすいです。朝食は抜かずに、しっかり食べるようにして、毎朝の排便リズムを作りましょう。


●腹筋をつける
腹筋が弱いと内臓全体が下がり、腸が圧迫されてぜん動運動が弱くなったり、血行不良を引き起こしやすくなったります。その結果、便秘になりやすく、腸内環境を乱しやすくなります。


●血行を良くする
血行不良だと、腸の血行も悪くなり、腸のぜん動運動の働きが低下します。ぜん動運動が低下すると、排便がスムーズに行われずに、便秘になりやすくなります。
デスクワークなど座りすぎている現代人は、血行不良の人が多く、日ごろから体を動かすことを意識したり、温かい飲み物を取ったりして、体を温めることを心がけましょう。


●副交感神経を優位にする
腸の働きは、自律神経によって調整されています。適度な有酸素運動は、副交感神経を優位にして、腸のぜん動運動を活発にするため、便秘の解消に役立ちます。

いかがでしたか?最近肌荒れが気になるという方は、腸内環境のバランスが乱れている可能性があります。
健康管理検定2級では、腸と菌活のポイントをもっと詳しく学べます。また、肌荒れの改善を促すホルモンや睡眠から改善する肌荒れの方法なども学べます。
健康管理検定3級では、食事のタイミングや睡眠の質を高める寝る前にやるべきことなど日常生活で取り入れやすい健康知識を身に付けていただけます。
ぜひ、肌荒れ対策を学んでみてくださいね!

著者: 健康管理能力検定 監修: 日本成人病予防協会