りずみんの健康管理コラム

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2022.06.16
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月経周期と女性ホルモンのリズム

月経周期と女性ホルモンのリズム

女性の心と体は女性ホルモンが司り、そのリズムによって、日頃の肌の調子の良し悪しや気分の浮き沈みなどに影響を与えています。月経であっても元気に動き回り、仕事や家事をサクサクできるという印象を与えるような広告を時々目にすることがありますが、実際には女性ホルモンの影響や月経痛など女性の体調変化は個人差が大きいため、女性ホルモンの影響による体調不良は、周囲の人の理解がとても大切になります。時には同じ女性からも理解されずに心無い一言や対応に苦しむこともあるのです。

現代は女性も社会で活躍している時代です。男女共に社会や家庭において女性の体への理解を深めることは、より良い社会を構築するために大切です。今回は、女性の月経リズムについてお話しします。

月経のしくみ

月経とは、通常約1ヵ月のリズムで、子宮の内側を覆っている膜(子宮内膜)が剥がれ落ちて出血が起こる現象です。妊娠のための準備によって子宮内膜が厚くなっていきますが、受精しなかったときにのみ起こります。
月経に関わる主な器官は、「脳」と「卵巣」と「子宮」の3つです。これらの器官がホルモンによる情報伝達をすることで月経のリズムが形成されています。ホルモンのコントロールセンターは、脳の視床下部というところにあります。このコントロールセンターから脳下垂体へ指令が出されると卵巣からエストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンが分泌されます。エストロゲンは、卵子を育てるホルモンです。そのほかにも、自律神経や、精神、骨、お肌などにも関係しています。一方、プロゲステロンは、子宮内膜を厚くして受精卵が着床しやすくなるように整えてくれます。また、食欲を促したり、眠気を起こしたりします。

月経の流れ

① 卵巣で卵子が成熟
② 卵子が卵巣から飛び出して(排卵)卵管采がキャッチ
③ 卵子は卵管の中で精子が来るのを待つ
④ その間に子宮内膜が厚くなり赤ちゃんを育てる準備をする
⑤ 卵子が精子と出会わなかったら、子宮内膜が不必要になり、剥がれ落ちて月経となる。

月経周期

月経周期は4つに分けられています。

<1>月経期(月経開始1~7日目)

月経の時は心も体も不安定になりがちです。基礎体温は低温相に入り、生理痛やむくみなどが現れやすい時期です。この時期は無理をせず、ゆったりとリラックスして過ごすことが大切です。

<2>キラキラ期(月経開始8~14日目)

エストロゲンがたくさん分泌されます。基礎体温は低温相のままですが、月経期に現れていたむくみも次第におさまり、肌が潤い、髪にツヤが出て1カ月の中で、女性として最も美しくなる時期です。

<3>ニュートラル期(月経開始15~21日目)

排卵日を境に基礎体温が低温相から高温相に切り替わります。心も体も落ち着き、穏やかに過ごしやすい時期です。

<4>アンバランス期(月経開始22~28日目)

プロゲステロンがたくさん分泌され、心や体に不調が出やすくなります。基礎体温は高温相を維持し、便秘、イライラ、吹き出物などのトラブルが起こりやすい時期です。

このように女性ホルモンは、心や体に大きな変化をもたらします。女性ホルモンのリズムや働きが乱れることで月経前症候群や月経困難症を抱え、仕事や家事に支障が出ることもあるのです。本人が一番つらい思いをしていることをきちんと周囲が理解するようにしましょう。

ストレスで月経リズムが乱れるのはなぜ?

ストレスがあると、月経リズムが乱れたり、長期間止まったりすることを聞いたことがありますか?女性ホルモンのバランスを司っているのが、脳の視床下部です。視床下部は、自律神経や免疫機能のコントロールセンターでもあり、生命機能を担う場所です。ストレスが過剰にかかると視床下部がオーバーワークになってしまい、コントロールセンターとしての機能が乱れて、卵巣からのホルモン分泌が減ったり、月経トラブルが現れたりしてしまいます。

ダイエットと月経

無理なダイエットをしていると栄養不足になり、ホルモン分泌のバランスが乱れることがあります。また、急激な体重減少が起こると脳が生命の危機を感知し、「今は、妊娠・出産の必要はない」と判断し、卵巣への女性ホルモン分泌の指示を抑えて、月経をストップさせてしまうことがあります。無理のない範囲でダイエットしましましょう

いかがでしたか?健康管理検定2級では女性ホルモンをはじめとしたさまざまなホルモンリズムを学ぶことができます。3級では、体のリズムを整える生活のリズムを学べます。楽しく、美と健康を学んで、ハッピーライフを送りましょう!

著者: 健康管理能力検定 監修: 日本成人病予防協会