りずみんの健康管理コラム

RIZUMIN’S COLUMN
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2021.01.15
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糖質の種類と違いは!?知っているようで知らない糖質のことを学ぼう!

みなさんは、三大栄養素を知っていますか?炭水化物(糖質)・タンパク質・脂質の3つを三大栄養素と呼んでいます。

ごはんやパン、麺類などの主食になるものやケーキなどのお菓子類には、多くの糖質が含まれています。ダイエットをするときに糖質の食べる量を考えることは欠かせませんが、そもそも糖質とは何か、体の中でどのように太る原因になっているのかご存じですか?

今月と来月の2回にわたり糖質についてご紹介いたします。今回は、糖質の種類と働きです。

糖質って何?炭水化物との違いは?

炭水化物は、エネルギー源として利用される「糖質」と、エネルギー源としてではなく、それ以外の生理作用や機能を持つ「食物繊維」に分けられます。
さらに、糖質は分子の大きさから、単糖類、少糖類、多糖類の3つに分類できます。

糖類


  • ブドウ糖→穀物や果物に多く含まれます。

  • 果糖→果物やはちみつに多く含まれます。

  • ガラクトース→母乳や牛乳に含まれる乳糖の構成成分です。

少糖類(単糖類が2~10個くっついた糖)


  • 麦芽糖→ブドウ糖とブドウ糖がくっついた糖です。大麦や発芽に含まれる成分で、水あめの主成分です。

  • ショ糖→ブドウ糖と果糖がくっついた糖です。砂糖の主成分です。

  • 乳糖→ブドウ糖とガラクトースがくっついた糖です。乳汁に含まれる成分です。
    オリゴ糖→単糖類が3個から10個程度結びついた糖で、消化酵素で分解されずに、腸内でビフィズス菌などの善玉菌を増やします。

多糖類(単糖類がたくさんくっついた糖)


  • でんぷん→穀類やイモ類に多く含まれます。

  • グリコーゲン→筋肉や肝臓に貯蔵されている糖です。筋トレなどの無酸素運動をするときに優先的に使われます。

糖質は体のどこで利用されているの?

食べ物から取った糖質は、体の中で消化吸収され、最終的にはブドウ糖に分解されます。そして、脳や神経組織、筋肉など、全身の細胞でエネルギーとして利用されます。

糖質は、1gあたり4kcalのエネルギーを生み出します。
糖質は体内で貯蔵される量が少なく、不足するとタンパク質や脂肪が代わりに分解されてエネルギーとなります。

本来、タンパク質は、皮膚や筋肉、臓器、血液、髪の毛など人体を構成するのに欠かせない成分ですが、糖質不足によりエネルギーとして使われてしまうことにより、体力や免疫力が低下して、感染症を引き起こしたり、不調が現れやすくなったりします。

また、空腹時の肝臓内のグリコーゲンが少なくなると、疲労感が強くなって、肝臓の働きが低下します。脳のブドウ糖が不足すると思考能力も低下してしまいます。過剰な糖質制限のダイエットではなく、食事からバランスよく栄養素を取ることを心がけましょう。

脳のエネルギーはブドウ糖だけ

脳のエネルギー源はブドウ糖だけです。睡眠中も脳ではエネルギーが消費されているため、朝にはブドウ糖が少なくなっています。そのため、朝食を補給することで、脳が活性化されるのです。さらに、朝食を取ることで体温も上がり、午前中からイキイキと活動することができます。

いかがでしたか?

意外と糖質について知らないことが多いのではないでしょうか。
栄養素の消化吸収についてはテキスト2級、おやつに含まれる糖質の目安量などについてはテキスト3級で学べます。

次回は、糖質を食べると太る理由や上手な糖質の取り方などをご紹介します。

著者: 健康管理能力検定 監修: 日本成人病予防協会