りずみんの健康管理コラム

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2018.01.16
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冬の健康管理情報 ノロウイルス

お正月も終わり2018年がスタートしました。今回は流行のピークを迎えたノロウイルスの予防法についてご紹介を致します。

冬の健康管理情報 「ノロウイルス」

お正月も終わり2018年がスタートしました。今回は流行のピークを迎えたノロウイルスの予防法についてご紹介を致します。

ノロウイルスによる胃腸炎や食中毒は年中発生をしますが、特に冬にピークになる傾向があります。

ノロウイルスってどんなウイルス?

人の腸管内でのみ増殖をします。潜伏期間は12~72時間程度で、主な症状は吐き気、嘔吐、腹痛、発熱などです。免疫力の弱い子供や高齢者は重症化したり、嘔吐物を喉に詰まらせたりすることもあります。症状がおさまった後も、通常1週間~長くて1ヶ月程度ウイルスの排出が続くことがあるため、注意が必要です。

また、感染力も非常に強く、10~100個程度のウイルスが体内に入っただけでも発症してしまいます。感染者の便1gの中にはウイルスが1億個くらいいるといわれており、家族や集団生活をしている場合は要注意です。

感染をしているのに症状がでない不顕性感染者も多いため、知らず知らずのうちに人に広まっていることもあります。他の食中毒菌に比べて熱や酸、塩素に強く、アルコール消毒よりも次亜塩素酸ナトリウムでの消毒が有効です。

どこで感染するの?


  •  ノロウイルスを持っている食品を食べた場合(牡蠣などの二枚貝)

  •  感染者の手指が調理器具や食品を汚染して、その食品を食べた場合

  •  ノロウイルス感染者の嘔吐物や便に触れ、手指から口に入った場合

  •  感染者の手指に付着したウイルスがスマートフォンやドアノブなどの環境を汚染して、それに接触した手指から口へ入った場合

  •  感染者の便や嘔吐物が飛び散り、口に入った場合

  •  嘔吐物処理が不十分なため、それらが乾燥してチリやホコリと一緒に空気中に漂い、口に入った場合

ノロウイルスの予防方法は?

主な感染ルートをご紹介します。


  •  生牡蠣、二枚貝などの生食は避けましょう。ノロウイルスは中心の温度が85℃以上90秒以上の加熱で失活します。また、生の二枚貝などを扱ったキッチンや調理器具はしっかり洗いましょう。せっかく加熱調理をしても、調理器具が汚れていて二次汚染につながる可能性もあります。

  •  基本的なことですが、手洗いを十分に行いましょう。外出先から帰宅したときはもちろん、トイレの後、二枚貝などを取り扱った後、食事の前など、手洗いはタイミングが大切です。

手洗いのポイント

石鹸を使ってしっかり洗いましょう。石鹸自体にはノロウイルスの殺菌効果はありませんが、手指の皮脂汚れを落とすことでウイルスが手からはがれやすくなります。この時期の冷水は冷たくて、つい洗う時間が短くなりがちです。ウイルスを十分に落とすためにも温水で十分に洗いましょう。


  •  手荒れをしていると、手を洗っても、傷口やシワにウイルスが残りやすくなるため、日頃から手指のケアを心掛けることもおすすめです。

  •  トイレ使用後に洋式トイレの場合は蓋をして水を流すことで水跳ねによる汚染を防ぐことができます。

  •  スマートフォンはトイレに持ち込まないようにしましょう。スマートフォンを持ち込むことでスマートフォンが汚染される危険があります。トイレ使用後に手洗いはしてもスマートフォンは洗えません。

次亜塩素酸ナトリウムの作り方

次亜塩素酸ナトリウムといわれると馴染みがないもののような気がしますが、家庭用塩素系漂白剤で代用ができます。トイレ掃除、ドアノブ、調理器具などは次亜塩素酸ナトリウム0.02%(200ppm)に薄めたものが良いでしょう。500mlのペットポトルにペットボトルキャップの半分くらい(2ml)の家庭用漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム5%のもの)を入れると簡単に作れます。

★注意点★


  •  次亜塩素酸ナトリウムの濃度は商品によって違います。使用するときは、金属やプラスチック類などが痛んだり、衣類の脱色に繋がったりするので使用上の注意を確認してから使用しましょう。

  •  ドアノブやトイレ掃除などは布やペーパーに染み込ませ拭きましょう。素手は手荒れの原因になるので手袋を使用すると良いでしょう。

  •  消毒後は金属や衣類などが痛まないように、水拭きをしましょう。調理器具は消毒後洗い流しましょう。

感染してしまった場合は、もっと濃度が高い消毒液を使用して二次感染を防がなければなりません。まずは感染しないことが大切なので、ノロウイルス対策に活用してみてください。

2018.01.16

著者: 健康管理能力検定 監修: 日本成人病予防協会