りずみんの健康管理コラム
RIZUMIN’S COLUMN- #通年
タンパク質の働きと摂取量の目安は?!
体の組織や細胞を作るのに重要な栄養素があります。それは、タンパク質です。みなさんの筋肉や内臓、皮膚、髪の毛、爪、血液などを作る成分になります。
また、代謝や消化などの役割がある酵素や、ホルモンの材料、神経伝達物質の成分にもなっています。不足すると、筋肉量が減る、肌や髪につやがなくなる、集中力や思考力の低下にもつながります。今回は、タンパク質についてご紹介します。
タンパク質をとると体でどうなるの?
タンパク質は、肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などに多く含まれます。穀物などにも含まれています。
食事からとったタンパク質は、胃でペプチド(アミノ酸が2~数10個くっついたもの)に分解されます。次に、十二指腸でどんどん小さく分解されて、ほとんどがアミノ酸になって小腸で吸収されます。吸収されたアミノ酸は、肝臓に運ばれて、そこから全身の各組織や細胞へと運ばれて、タンパク質へと再合成されます。
タンパク質の役割
タンパク質には役割があります。
筋肉や内臓を作る
筋肉や内臓だけでなく、皮膚や爪、髪の毛、血液などのさまざまな部位を構成します。
酵素をつくる
代謝や消化などに必要な酵素をつくります。
ホルモンをつくる
生命維持に必要なホルモンをつくります。
脳を活性化する
神経伝達物質の成分です。
免疫機能も高める
抗体(免疫グロブリン)の成分です。
エネルギー源となる
糖質が不足したときのエネルギー源として使用されます。1gあたり約4kcalのエネルギーを生み出します。
タンパク質の食べ方
1日の摂取エネルギー量のうち、約15%を目安にしましょう。(糖質は約60%、脂質は約25%)
タンパク質は、取りすぎると余ったものは脂肪として蓄えられます。さらに過剰な摂取になると、腎機能障害を起こしたり、カルシウム排泄量が増加して骨粗しょう症になったりする原因になります。
逆に、不足すると体力・免疫力の低下、発育不良や貧血、脳卒中などの原因にもなります。
また、体内では多種多様なタンパク質を必要としているため、特定の食品ばかり食べずに、肉、魚、大豆、卵、乳製品など、さまざまな食品から取り入れるようにするのがよいでしょう。
特に、朝食ではタンパク質が不足しやすいため、積極的に取るのがおすすめです!
いかがでしたか?
栄養素や消化吸収の流れについてはテキスト2級消化管のリズムで学んでいただけます。
生活リズムについては、テキスト3級で学んでいただけます。
著者: 健康管理能力検定 監修: 日本成人病予防協会