りずみんの健康管理コラム
RIZUMIN’S COLUMN- #通年
ストレスを溜めない考え方!
ストレスをゼロにしたいと思っていませんか?しかしながら、生きている限りストレスがゼロになるということはありません。適度なストレスは、やる気を出したり、集中力を高めたりするのに必要なものなのです。
ストレスとうまく付き合っていくことで、ストレスから受ける影響を少しでも軽くできるとよいでしょう。
今回は、考え方でストレスを軽減させていく方法をご紹介いたします。人それぞれ当てはまるものや対処方法は変わってくると思いますが、参考にしてみてください!
ストレスの種類
ストレスと言えば、不安や人間関係などの精神的なストレスをイメージする人も多いと思いますが、それ以外にもあります。
- ●精神的なストレス(不安、人間関係など)
- ●物理的なストレス(騒音、気温など)
- ●化学的なストレス(薬品、有害物質など)
- ●生物学的なストレス(病気、ケガ、ウイルスなど)
- ●生理的なストレス(睡眠不足、生活リズムの乱れなど)
ただし、これらのストレスは、同じ環境にいてもストレスを感じる人とそうでない人がいます。例えば、夏の室内でエアコンが効いてなかったときに、暑い中でも仕事に集中できる人もいれば、イライラしたり、体調がすぐれなくなったりする人もいます。
また、失恋してもケロっとして気持ちを切り替える人もいれば、落ち込んでなかなか前に進めない人もいます。
同じ人であっても、環境、年齢、経験などによってストレスの感じ方が変化をします。同時にさまざまなストレスが重なることで感じ方が変わることもあります。
ストレスに対する考え方を修正するヒントをみつけよう!
前述したように同じ状況下でもストレスの受け方は変わってきます。その中でも自分のことをマイナスに捉えがちな人や否定的に考えたりする場合、ストレスを受けやすく、体調の不調などを引き起こしやすくなります。
また、人に対しても以下の傾向を当てはめてしまいがちな場合も人間関係においてトラブルが生じやすくなりますので、修正が必要かと思います。
すぐに考え方を変えるのは難しいでしょう。まずは、自分がどのような考え方の傾向があるのかを振り返ってみて、修正していくとよいでしょう。
①すべてのことを白か黒で判断してしまう極端な完ぺき主義(全か無か思考)
⇒仕事で1つミスをしたときに、もうこの仕事は全部失敗になったと考えてしまわず、中間的な考えも取り入れる。
②1度や2度失敗したことを「いつも失敗する」と決めつけてしまう(一般化のし過ぎ)
⇒たまたま失敗してしまっただけで、これから成功する可能性はあります。失敗を決めつけないようにしましょう。
③物事の悪いところだけに目がいき、良いところに目がいかない(フィルタリング)
⇒ほとんどの人が良い評価をしてくれているのに、悪い点を指摘した一人のことだけで頭がいっぱいになります。フィルターがかかっていると、悪い部分しか見えないため、良い評価に目を向けましょう。
④普通の出来事や良い出来事を悪い方向に考えてしまう(マイナス化思考)
⇒成功しても「たまたまうまくいった」「だれでもできる」と過小評価せずに素直に喜びましょう。頑張った自分を認めてあげましょう。
⑤悪い予想ばかり考えてしまう(結論の飛躍)
⇒相手の気持ちや将来を根拠なく悲観的に決めつけてしまわないようにしましょう。予想は予想でしかありません。
⑥物事を拡大化させる(拡大化と過小化)
⇒自分の悪いところを必要以上に悪く考えて、良いところは過小評価してしまいます。小さなミスをしただけなのに「自分は仕事ができないダメな人間だ」と必要以上に自分の評価を悪くしないようにしましょう。
⑦自分の感情を根拠に物事を決めつけてしまう(感情の決めつけ)
⇒仕事でのミスに「悲しい」「みじめ」などの感情が湧いたとします。その一時的な感情で「悲しい人間」「みじめ人間」だと思い込まないようにしましょう、ずっと同じ失敗をするわけではありません。
⑧絶対にすべきだ!絶対にすべきではないと考えてしまう(すべき思考)
⇒テストで100点を取らなければならないと思い込んでいると、90点取ったときにも自分はダメな人間だと思い込んでしまいます。合格点取れれば大丈夫なことも多いはずです。
⑨何事に対してもマイナスのレッテルを貼ってしまう(レッテル貼り)
⇒失敗したことで「自分は無価値だ」などとネガティブなレッテルを貼らないようにしましょう。1つの出来事で自分の価値が決定されるわけではないのです。
⑩なんでも自分の責任にする(自己責任化)
⇒原因が他にあるにもかかわらずなんでも自分のせいにしてしまわずに、物事を客観的に見て原因を探しましょう。
その他
リラックスを心がける
温泉やマッサージ、アロマテラピーなどリラックスできる環境を整えましょう。仕事中でストレスを感じている人は、きちんと食事を取って、食後にリラックスする時間を設けることも大切です。
没頭する
趣味やスポーツなど熱中できることでストレス解消になります。ストレスになる事柄を考える時間が減ると、健やかに過ごすことができます。
ストレスを回避する
ストレスになる原因から離れられるのであれば、離れるのが一番です。何がストレスになっているのかを明確化して、その原因を無くしたり、少なくしたりするように心がけましょう。
いかがでしたか?
今回は少しネガティブな考え方は、自分の思考の傾向を振り返ってみましょう。また、周りにストレスで悩んでいる人がいれば、ぜひ、お伝えしてみてください。
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著者: 健康管理能力検定 監修: 日本成人病予防協会